分析 投資初心者向け

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)が話題に上がらないのが不思議な件

この記事はこんな方におすすめ

  • S&P500以外に債券にも投資してみたい
  • レバレッジに興味がある
  • 人とは少し違ったことがしたい

 

こんにちは、matsuです。

みなさん楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)をご存知でしょうか?

長いのでここでは愛称の【USA360】で呼んでいきますね。

債券部分にだけレバレッジをかけた結構優秀な投資信託だと思うのですがTwitterでもあまり話題になっていません。

そんなUSA360について少しだけ触れてみたいと思います。

忙しい人や知っている人は「過去のチャートを見てみよう」のところまで飛ばして読んでくださいな。

USA360の投資対象

楽天投信投資顧問HPより抜粋しました。

USA360では米国株式を90%、米国債券を270%と、合わせて360%保有するバランスファンドです。

米国株式部分にはレバレッジをかけておらず、債券部分にだけレバレッジをかけています。

債券は27倍のレバレッジなので結構大きいと感じるかもしれませんが、全体でレバレッジは3.6倍となっており、これが絶妙なバランスに感じます。

米国株式は具体的に何?

どうやらVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)に投資しているようです。

投資額の90%はVTIで保有するため、非常にVTIと連動した値動きになるのが予測できますね。

債券部分は?

債券部分は米国国債が投資対象となっているそうです。

5年国債と10年国債を半々で保有するみたいです。つまり、5年国債が135%分、10年国債が135%分くらいのようです。ちなみに債券は先物をつかっているみたいです。

どこで買える?楽天証券のみ?

USA360はどこで買えるのでしょうか。

私も最初は楽天証券のみかなーと思っていましたが…そうでもなかったみたいです。

調べてみたところ、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などネット証券会社では基本的にどこでも購入可能でした。

バックテストの結果は?

それではUSA360の実力はどれくらいか見ていきましょう。

楽天投信投資顧問HPから画像を引用します。

リスクはどれくらい?

上の表の中の振れ幅(年率)のところがリスクにあたります。

リスクは下落のイメージではなく、振れ幅のイメージですね。このあたり楽天投信投資顧問さんグッドな表現です。

USA360は米国株式よりも1%程度振れ幅が大きいみたいですね。

ポートフォリオの中のレバレッジをかけている債券部分の影響が若干出ているように見受けられます。

債券の変動が少な目なので、レバレッジに適しているみたいです。

リターンはどれくらい?

リターンに関しては米国株式の2倍くらいの数値になっています。あくまでバックテストの結果のため、今後もこのようになるとは限りませんが非常にいい数値です。

債券にレバレッジをかけるとこのようなメリットが生じるのですね。

過去のチャートを見てみよう

ここからはUSA360 の設定来の値動きを見ていきます。

設定来で見てみる

設定来の基準価額の推移はこのようになります。

ただし、このグラフだけで得られるものはほとんどありません。

株式100%と比較しよう

実際に比較対象としてふさわしい、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)との違いを見ていきます。

平等にジャッジするために、USA360の設定日に同じ基準価額になるように補正してあります。

グラフを見るとある程度見えてきますね。コロナまではほぼ同等の基準価額の推移でしたが、コロナを境にパフォーマンスに違いが出てきました。

ただし、下落直前の基準価額に若干の違いがありますよね。ここが大きな差になる可能性もあるので直前のところの金額を揃えて見てみたいと思います。

コロナショックでどうなった?

それではコロナ暴落直前の基準価額を揃えて見てみます。

2020年2 月中旬から4月上旬では、20%くらいの基準価額の差になってます。

この差がけっこう大きいですね。

債券がクッションの役割を果たしてくれました。

コロナ回復期はどうなった?

今度も公平に評価するため、4月上旬に基準価額を揃えたと仮定してみました。

見たところ、ほぼ同じ動きですね。

若干株式100%のほうが上に見えます。

USA360は買いなのか?

今までの結果を元に、考えてみると…そこまで悪い選択肢ではないですよね。

特に暴落するような局面では守備力の高さを発揮してくれます。

債券にレバレッジをかけるということ

株式ではなく、債券にレバレッジをかけるというのはありですね。

株式と同程度のリスクでありながらリターンが上回るのは守備力の高さゆえと言えます。

私自身もそこまで差がないのかなーと考えていたのですが、思っていた以上にパフォーマンスの差がうまれるみたいです。

長期的な視点で考える

買い!と言いたいところですが、低金利の環境で、今後は緩やかに金利を上昇させていくということは分かります。

その場合は、債券価格は低下してしまいますので。株式100のほうが有利なのでしょう。

正直どうなるか分かりません。とりあえず私は定期積立継続中です。

まとめ

  • 下落時はクッション効果が高い
  • ほぼ株式100%と連動した値動き
  • 今後の利上げに懸念あり

いかがでしょうか。たまにはこのような投資信託を検討するのもありですよ。

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